「メモひとつで、仕事はスムーズに動き出す」

上司からパート社員へ、ひとつのお願いがあった。
仕事の内容をメモにして、伝達してほしいというものだ。
現場での加工に集中すると、どうしても細かな作業を忘れてしまう恐れがあるからだという。
パート社員も、それは良いことだとすぐに納得し、上司の「やることリスト」作成に取りかかった。
少しの手間で作業が整理され、仕事がスムーズに進むのであれば、まずはやってみる。
それを手間と捉えるかどうかではなく、会社をうまく動かすための工夫だと、パート社員は前向きに考えている。

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「パート社員にできること!」

仕入先が倉庫に鋼材を納品してくれる当社。棚は仕入先別に分かれているが、鋼材を平置きにすると、一段の棚はすぐにいっぱいになってしまう。
せっかく納品に来ても、置き場がないのは申し訳ない。
そこでパート社員は、同じ物件の鋼材を一つのダンボールにまとめても良いか、上司に相談した。
物件名を書いておいてくれればOKとの返事。
ほんの一工夫だが、倉庫の使い勝手も、納品時の流れも変わる。
気づいたことを声に出す。それも、会社の一員としてできる大切な仕事だと感じている。

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「水不足と作業着、最低水位で揺れる気持ち」

パート社員の席に戻る前、ふと頭をよぎるのは水不足のこと。
作業着は洗いたい。でも、洗濯機の水位は最低ライン。
今、本当に回していいのか…と、少しの葛藤。

汚れたまま翌日に持ち越すのも気になるし、
だからといって水を使いすぎるのも気が引ける。
日々の仕事と同じで、正解はひとつじゃない。

こうした小さな迷いの積み重ねが、
暮らしを考えるきっかけになるのかもしれないと、
パート社員は洗濯機の前で立ち止まっていた。

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「受注の見える化」

パート社員の席の壁には、大きめのホワイトボードがある。
そこには、受注した案件を書き出している。

一時は受注が少なく、ホワイトボードが真っ白に近い状態だった。
書き込むものがほとんどなく、少し寂しさを感じる時期もあった。

しかし年明けから、少しずつ受注が入り始めた。
ホワイトボードに案件名を書き込めるようになり、
「動いている仕事」が目に見える形になってきた。

受注内容を見える化することで、
資材の発注ミスも減り、段取りも組みやすくなる。
誰が見ても分かる状態は、小さな会社だからこそ大切だと感じる。

この良い流れが続き、
仕事がスムーズに回っていくといいなと思うパート社員である。

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「確認は製作の予習」

発注前に図面をチェックすること。
それを実行した際、パート社員と上司の間でこんな話になった。

「図面と資材、発注前に確認するのは、製作に対する“予習”なんだよね」

そう言いながら上司は、
「この記載がないなぁ。でも必要だよな」と図面に書き込みを加えていく。
書き込んでおかなければ、思い込みで“いつもの加工”をしてしまうからだという。

パート社員には、まだ完全には理解できない部分もある。
けれど今回の確認で、ひとつの加工ミスは確実に防ぐことができたのではないか。
そんな手応えを感じた出来事だった。

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「積み重ねてきた、漢字検定」

パート社員は、娘さんと一緒に漢字検定に挑戦しているという。娘さんは、何でも最初からこつこつ積み上げたいタイプらしく、4年生頃から挑戦しているにもかかわらず、漢検10級からスタートしたそうだ。最初は小さな子たちに囲まれての受験だったが、合格を一つずつ積み重ねてきた。来月はいよいよ4級を母娘で受験予定。しかし急に難易度が上がり、「四字熟語なんて分からん!」とパート社員はぼやく。それでも、たとえ合格できなくても、母娘で一緒に勉強に費やした時間は、きっと無駄にはならないだろう。

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「試してみる、仕事の進め方」

小さな会社では、資材を発注するパート社員と、製作を行う社員がそれぞれ役割を担っている。そんな中、製作者が事前に資材を確認する方法を確立できないかと、パート社員が話した。図面と資材の発注書を照らし合わせ、チェックしてもらえれば、発注間違いや発注漏れは減らせるかもしれない。完璧な仕組みを最初から求めるより、まずは試してみることが大切だ。小さな工夫を重ねながら、より良い仕事の進め方を見つけていきたい。

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「不安を言葉にするという選択」

パート社員の子どもが、この春から中学生になる。昨日は入学説明会があり、その後、事前相談の申し込みをしていたという。現時点での不安要素を生活サポートの先生に伝えることができ、新学期に向けて母娘ともに少し気持ちが軽くなったそうだ。以前は我慢が当たり前だった場面でも、今は相談し、支えてもらえる環境が整いつつある。時代が変わり、生徒との関わり方も変化しているのだと実感した出来事だった。

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「納得してもらうための、ひと手間」

客先から見積依頼があり、見積書を提出したところ、「このやり方で作った場合の見積が欲しい」と要望があった。社長は、その方法では高くなることが分かっており、その点も電話で説明した。それでも客先は、あくまでその条件での見積を求めてきた。高くなると分かっていても、実際に試算し、数字で示すことに意味がある。社長と「ほらね、と言える見積を出そう」と話し、再見積に取りかかる。手間ではあるが、客先に納得してもらうための大切なプロセスだと思う。

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「一歩先を考えるということ」

社長が電話で客先にパイプのサイズを伝えていた。相手は本当にメモを取れているだろうか、とふと思う。社長の手元にはサイズ表がある。それならPDFにして送ったほうが確実ではないかと伝え、すぐに資料を作成しメールで送付した。手間だと感じて何もしないのか、相手の立場を想像して動くのか。その違いは小さく見えて、信頼には大きく影響する。決められた仕事をこなすだけでなく、その場に応じて臨機応変に判断する姿勢を大切にしたいと思う。

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