出荷の手配や見積書の作成など、事務所にいると意外と急ぎの仕事が多い。
「急いでやらないと」と思えば思うほど、確認を忘れてしまいそうになることもある。
しかし、急いで間違えると、結局もう一度やり直しになる。
送り先を間違えたり、数量を間違えたりすれば、
余計に時間がかかってしまう。
急いでいるときほど、一度手を止めて確認することが大切だと
パート社員は思う。
慌てず、焦らず。急ぎの仕事ほど確認を。
そんなことを感じる、事務所でのひとコマである。

パート社員の朝の予定は決まっていた。 シリンダーブログの更新、見積書の作成、出荷の手配。 順番に進めていこうと思っていた。
しかし朝、社長から「機械周りの掃除をしておいて」と指示が。 午後から別の金属の加工をするため、機械周りをきれいにしておきたいらしい。 しかし、機械の掃除は、5分や10分で終わるものではない。
さてどうするか。パート社員は考えた。 予定は崩れてしまったが、優先順位を決めて進めよう。 まずは、見積書の提出と出荷の手配を先に済ませることに。 それから、機械周りの掃除に取りかかることにした。 ブログの更新は午後でも間に合う。
思い通りに進まないことは、仕事ではよくあること。 そんな時こそ、慌てず順番を考えて動く。
パート社員は、そんなことを思いながら、今日も仕事を進めている。

パート社員、娘の中学校入学のために注文していた制服。
出来上がりましたと連絡を受けたのは、1月半ば過ぎだった。
しかし、制服が届いても置いておく場所がない。
「2月くらいに取りに行けばいいかな」と思っていたのに…
どうやらそのまま失念していたらしい。
いよいよ卒業式も近づいてきた。
制服を購入したお店では、卒業式用の服のレンタルもしている。 そろそろ行かないと…と思い、控えの用紙を見てみると
レンタル服のお渡し ~3/2。すでに数日過ぎている。 慌ててお店に電話し、「もう貸していただけないですか?」と聞くと 「大丈夫ですよ」と、ありがたいお返事。 さらに「また引取の時期が遅くなると、高校の制服の採寸とかぶってしまいますよ」
と言われ、その日のうちに引き取りに行くことに。
無事に制服は受け取れたが、実はまだ 夏の制服を注文していない。 それも一緒にお願いしてきたパート社員であった。

客先の修理を行うために必要な部材があり、通販サイトで購入しようと思うと、 納期は1週間後と表示されていた。
それならと、いつも通り商社へ発注すれば数日で入荷するだろう。だが入荷の時間によっては営業マンがすでに外出しており、配達はさらに翌日になるという。 そこでパート社員は直送手配を依頼した。直送送料がかかっても良いことは、専務に確認済み。 翌日、商社に納期確認の電話をすると、「直送送料は3000円かかります」と言われた。 部材の価格は2000円程度。そこまでかかるとは…。
ちょうどそのタイミングで客先から納期確認の電話があり、 「今まで待っていたから、この際もう少し待つよ」というニュアンスだったため、 結局通常出荷に変更してもらった。商社に入荷したら、自分で取りに行けば良い。 3000円の送料を思うと、少し手間でも取りに行こうかなと思うパート社員であった。

3.11、あなたは何を思いますか?
パート社員は、あの地震のとき、今とは別の会社に勤めていました。
机でパソコン作業をしていると、突然ものすごい揺れ。 奥の社長室から、社長がすごい勢いで走ってきたのを、今でも覚えています。
「地震かぁ」その時は、そのくらいの感覚でした。
帰宅してテレビをつけると、流れる映像はすべて地震のニュース。
「そんなに大きかったの?」と思いました。 でもその後、亡くなった方や行方不明の方の数を知り、驚きました。
今ある日常は、当たり前ではない。
分かっているつもりでも、この日になると、その思いがさらに強くなります。
姪っ子の誕生日は、震災と同じ日になりました。
あなたは、今日、何を思いますか?

夕方。
パート社員がパソコンに向かって作業をしていた。
そのとき――突然、ものすごく大きな音が響いた。 驚いて振り返る。でも、一瞬何が起きたのか分からない。
やけに外を通る学生の声が大きく聞こえる。 「?」周りを見渡して、ようやく異変に気づいた。
別のパート社員の机の上から、スチール棚が落ちている。 そして、窓ガラスが割れていた。きっと棚の上に置いてあった物が、
窓を直撃したのだろう。
割れたガラスが落ちたのは、玄関のひさし部分。
しかし古い建物のため、簡単に足をかけられる状態ではない。
応急的な確認だけして、その日は帰宅した。
ところが夜から風雨が強くなった。 割れたままの窓、飛散するかもしれないガラス。 気になって仕方がない。早朝、パート社員の夫と一緒に会社へ向かった。 落ちたガラスを拾い集め、ひとまず安全を確保してから帰宅した。
大きな事故にはならなかった。 けれど、「まさか」は本当に突然やってくる。
日頃の整理整頓と、落下防止の大切さを改めて感じた出来事だった。

2日後の午後、税理士さんが来る。
ロッカーを運び出した、その部屋を使う予定だ。だからこそ、整えたい。
スチール棚が欲しくて、近くのホームセンターへ。
でも、「これだ!」というものがない。
手ぶらで会社に戻る。
専務が言う。「同じ系列の大きな店ならあるかもね。」
よし、午後から再出発。――しかし、ない。
そういえば、少し先に新しいホームセンターがオープンしていた。 行ってみた。……やっぱり、ない。
結局会社に戻り、通信販売で注文することにした。
最初からネットでよかったのかもしれない。
でも、自分の目で確かめて、即購入して組立てたかった。
うまくいけば当日出荷。明日届いてくれたらいいのだけれど。
準備は、まだ続く。
