「暑い!」
思わず、そんな言葉が出てしまった。
まだ5月半ばだというのに、まるで夏のような暑さ。
少し動いただけでも汗ばんで、本当に5月なのかと思ってしまう。
そんな中、
「日本は四季があるっていうけど、
もう二季だよね。夏と冬だけだね」
なんて話をしていた。
春や秋が、昔より短くなったような気がする。
過ごしやすい時期が減っていくのは、少し寂しい。
これから先、今年の夏はどれだけ暑くなるのだろうか。
少し不安になりながら、早くも夏を感じたパート社員であった。

忙しく動き回る専務の姿があった。
お客様から届いた図面の清書、外注加工先へ出すための図面作成。 さらに、客先への出荷対応。塗装の確認や修正、梱包用のパレット製作まで。
そのどれもが、パート社員の自分にはひとつとしてやりきれない仕事ばかり。
土曜日も一日、図面を描いていたという。 それでも別案件の納期は迫っている。 大丈夫なのだろうかと、つい思ってしまった。
しかし専務は、「誰かがやらなきゃならないから」と言いながら、
あっちへ行き、こっちへ行き、手を止めることなく動き続けていた。
その姿を見て、ただ忙しいのではなく、責任を背負って動いているのだと感じた。
自分にできることは限られているが、少しでも支えられるように、
目の前の仕事をしっかりこなしていきたい。そう思った出来事だった。

社長と別のパート社員の会話が、ふと気になった。
仕入先に欲しい物が無かったようで、
そのパート社員が、「あそこのお店にあるんじゃないですか?」と
社長に話しかけていた。
すると社長は、「じゃあ、そこにあるか聞いてみて」と返す。 パート社員は問合せするのは、嫌そうな感じ。
そのやりとりを聞きながら、心の中で思ってしまった。 そのくらいの電話してあげたらよいのに。
私だったら、気になった時点で自分で動いてしまう。やりとりを重ねるより、
その方が早いと感じてしまうからだ。もしかしたら、こうしたやりとりも必要なのかもしれない。
それでも、やらないのであれば、口を出さない。
そんな考えも、ひとつなのではないかと思った出来事だった。
