「わざわざ階段を上がって」

得意先の方が来社された。社長や専務と打ち合わせをされていて、
私は事務所で仕事をしていた。

事務所は2階にある。

しばらくすると、誰かが階段を上がってくる音がした。                「こんにちは~」声を掛けられたので事務所から顔を出してみると、
先ほど社長と話をしていた得意先の方だった。                    「あれ?どうされました?」と思っていると、

わざわざ私に挨拶をしに来てくださったのだ。

普段は電話やメールでやり取りをすることはあっても、
こうして顔を合わせる機会はそれほど多くない。

わざわざ2階まで来ていただき、こちらも何だか恐縮してしまった。           そこで私は、                                    「メールを送るように頼まれて、いただいたメールの内容を社長に伝える伝書鳩です。」    と挨拶しておいた。

すると笑ってくださり、和やかな雰囲気に。普段は裏方の仕事が多い。           それでも、お客様とのやり取りの積み重ねで、
顔と名前を覚えていただけるのはありがたいことだと思う。

ちょっとした挨拶に、少し嬉しくなったパート社員であった。

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